無料のテストから勧誘が始まる学習教材の契約
お子さんの教育問題となると周囲が見えにくくなってしまうこともあります。
成績がよくなるように、他のお子さん同様にしっかりと教育してあげたいと思うばかりに、高額な学習教材の購入契約をしてしまうこともあります。
金額を聞くととんでもない額なのでほとんどの親御さんが断りますが、しつこく居座って契約を迫る等され、長時間の勧誘に疲労し契約してしまうこともあります。
考えられないほど長時間の勧誘から折れて契約してしまった高額な学習教材
学習教材の業者から電話がきて、小学生の子どもさんの学力テストを無料で受けることができる、成績診断をしてくれるということで、テストを受けることにした、後日、教材販売員が2人で訪れ、テストを渡して帰っていき、また数日後、テストの採点に来ました。
しかしこのテストの採点の後から、勉強法の話やそのほかの話などをし始め、次第にこの学習教材を利用すれば希望の進学校にも合格できる等学習教材をすすめてきました。
確実に成績が上がる、教材の予想問題を利用すれば高得点が取れるなど、確実性のないこともいってきました。
教材の金額を聞くとかなりの高額、とても払えないと断ったのですが、執拗に勧誘を続け、お子さんの昼食も作れない、その後も帰ることなく長時間居座られ、結局5時間ほど経過し仕方なく折れて契約してしまったといいます。
払えない金額ではない、でも高額な学習教材である、しかもこれほどしつこくセールスされてこれは普通ではない?と考えるようになったという事例です。
無料学習テストという言葉がポイントになっている
通常学校で一斉学力テストなどを行う場合にも、この費用がかかる事がありますが、無料のテストを受けさせてくれる、その成績判定も無料で行うなどといわれたら、親御さんとしては、これはいいチャンスだと飛びついてしまうと思います。
しかし無料のテストを受けたあとは、その後採点を行い成績に問題がある、基本的に理解力が平均より下の様だなどといわれ、しっかり今から基礎学習を積むことで中学受験や高校受験にも為になると勧誘してきます。
長時間の座り込みはかなり多く相談として寄せられています。
教材販売の目的を言わず、消費者にお子さんのテストなどと巧みに興味を引き、長時間居座るという巧妙な手口です。
教材の効果があると虚偽の説明による勧誘
学習方法について、確実なものなど世の中に存在しません。
あるとすればあらかじめ問題を教えてもらいそこを徹底的に勉強して成績が上がるというくらいで、同じ学習教材で必ず成績が上がるとするなら、どのお子さんも同じ成績になっているでしょう。
この勧誘は確実に成績が上がるなどと虚偽の説明を行い、親御さんが断っているのに長時間の勧誘を行うなど悪質です。
こうしたケースは特定商取引法で禁止されている行為です。
時には警察を呼ぶことも考慮していい
長時間居座られるということは家庭の主婦にとって、非常に迷惑な事です。
元々、テストの採点と評価だけに来たはずで、学習教材の販売を行っていて見てほしいなどとは一言も聞いていないことです。
何を言っても契約するつもりがないのでお帰り下さいと伝え、それでも帰ってくれないようなら警察を呼ぶことも考慮して対応していいことです。
たいていの場合、警察に電話をいれますといえば帰ると思いますが、帰らないようなら警察に来てもらいましょう。