訪問買取の被害が増えている
最近、高齢者を狙った貴金属の訪問買取の被害が増えています。
その手口は悪徳でたとえば、不用品の買取といって高齢者宅を訪問し、安い値段で貴金属を買い取るといったものが多いです。
独立行政法人国民生活センターによると、こういった被害は年々増加の傾向で、被害者の7割以上が60歳以上になっています。
こうした被害にあわないためにどうすればよいのか、考えてみましょう。
被害の体験談を載せますので、参考になさってください。
巧みな話術で貴金属を安く買い取る
まずは話術を使って、貴金属を安く買い取られた人の話です。
突然、業者がやってきて「リサイクル業者のものです。ご不用の貴金属を買い取ります。」といわれました。
断ってもしつこく言ってくるので、貴金属を出したら、かなり安い値段で買い取られてしまったそうです。
また、突然訪問してきた業者が「チラシを見ましたか。」といってきたそうです。
見てないと答えると、持ってきたチラシを見せて「貴金属を買い取るので出してください。」と何度もしつこく言って貴金属を出させ、安く買いとりました。
着物や衣服を買い取るといって貴金属を出させる
業者から「いらない服や着物を買い取る。」という電話があったので、訪問を承諾したところ、やってきた業者は用意しておいた着物や服には目もくれず、「貴金属はありませんか。」としつこく言うので、価値のある宝石を何点か出したら安い値段で買い取られてしまったそうです。
また、別の体験談ですが、着物や不用品買取のために呼んだ業者が男性3人で訪ねてきました。
来た時点で彼らは「貴金属はないですか。」と口々に言い出したのです。
3人の男性に責められるように言われて怖くなった高齢女性は、高価な宝石を出してしまい、安い値段で買い取られてしまいました。
女性の電話で安心させて貴金属を安く買い取った
知らない女性から電話がありました。
「隣町にお店を新規オープンしますので、不用品があれば買い取ります。瀬戸物や着なくなった服はないでしょうか。」という丁寧な口調だったのです。
女性なので、安心して承諾したら、訪ねてきたのは男性でした。
出しておいた不用品を見ようともせずに、貴金属はないかとの一点張りだったのです。
仕方がないので、宝石箱からいくつか出したら、業者はその中から高価なものを探し出し、自らが持って着たアクセサリーと混ぜて、どれが自分のものなのか分からないようにし、安い金額で買い取りました。
消費者センターを利用しよう
このようなトラブルはクーリングオフの制度を利用しましょう。
クーリングオフは8日以内ならば、申し込みの撤回ができるという制度です。
手続きは書面を提示しなければならないので、高齢者にとっては分かりにくいものになります。
その場合、こうしたことに詳しいのは消費者センターなのですぐに相談して、クーリングオフの手続きを手伝ってもらうとよいです。