電気契約の切り替えに伴うトラブル
電力会社に関する規制が緩和されて、大手の電力会社だけでなく様々な企業が参入できるようになっています。
それぞれの会社で便利なサービスを展開したり、基本料金を引き下げたりして差別化を図っています。
こうすることで、消費者がいくつもの選択肢を持ち、より安く利便性の高いインフラサービスを利用できるようにするためです。
その流れの中で、電気契約の切り替えに伴うトラブルが出ているのも事実です。
よく見られるのが、契約をしたつもりがないのにいつの間にか別の電力会社に切り替わっていたというトラブルです。
その手口は様々ですが、頻発しているのが電話による勧誘からのトラブルです。
初めて聞く名前の会社から電話があって、地域で電力サービスを開始したのでその案内をしていると話していきます。
そして、今の電気料金よりも安くなる可能性があるのでとりあえず調べるだけでもチェックしてみましょうと言います。
電気の検針票を用意させて、そこに記載されている番号を伝えるように指示します。
調べてまた連絡すると言って電話は切れます。
すると、数日後に自宅に郵便物が届き、その会社のものからであることが分かります。
開けてみると電力会社が切り替えられたという内容で、先日の電話のやり取りだけで電気契約が変更されてしまったということに気付くのです。
慌ててその電気事業者に電話しますが、確かに契約の申し込みを受けたという一点張りで、すでに工事などの手配が終わっているので解約は難しい、手数料がさらにかかるなどと言ってきます。
こうしてなし崩し的に電気契約の切り替えをさせられてしまうのです。
電気契約切り替えトラブルへの対処法
電気契約の切り替え自体は問題のあるものではなく、実際に電気料金を抑えられるなどのメリットが生じることがあるのも事実です。
しかし、大事なインフラであるだけに、大手の電力会社からあまり知らない会社に変えるのが不安と感じる方がいるのも事実です。
そのため、そもそも切り替えが本当に必要なのかを考えて、不要であるなら最初から勧誘を断ることでトラブルを避けられます。
また、電話であれ自宅へ訪問してくるケースであれば、検針票に書かれている番号を伝えるのは慎重にした方が良いです。
上記のように、電気契約の切り替えはいくつかの情報があればすぐに実行できるものなので、悪質な業者にかかると勝手に手続きをされてしまう恐れがあります。
伝えるなら、まずは信頼できる事業者であることを確認し、真剣に切り替えを検討したいと思えるようになってからの方が良いでしょう。
そのためにも、自分でも営業に来た事業者の情報を調べて、大手から切り替えても安心できるところなのかなどをチェックしてみることが大事です。