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  3. やらせブログの問題
講師の言っていることが可笑しくてたまらない女性

やらせブログの問題

芸能人のブログでも問題に

去年は、やらせ問題が問題となり、ニュースとなりました。
ある有名人が自分のブログでオークションサイトを宣伝し、
それが詐欺事件の舞台となったことが問題視されたのです。

しかも、ひとりだけではなく、複数の芸能人が同じように自分のブログを利用して
そのサイトを宣伝し、しかもその内容に偽りがあったために大きな社会問題となり、
そのオークションサイトはもとより、その芸能人にまで批難が及びました。

その詐欺事件の舞台となったのは、インターネット競売の「ペニーオークション」です。
このサイトの大きな特徴は、入札するたびに数十円単位の手数料がかかるという点です。

サイト運営元が出品した商品を落札したいと思った人が、
それにたいして1回ごとに手数料を払って入札します。
そして最後にもっとも高額な値段で入札した人が落札できるというシステムになっています。

問題なのは、入札額が1~数十円の幅で小刻みにしか上げることができないために、
何度も入札し、そのたびに手数料が発生してしまいます。しかも、落札できなくても
お金は払わなくてはならないので、結果として落札できなかった場合には、
泣きっ面に蜂状態になってしまうのです。商品は落札できないわ、手数料は取られるわ、
ということになります。

どういうこと?

たとえば、あるブランドもののバッグがオークションにかけられたとします。
最初は1000円から始まったので、これに入札をします。他のオークションサイトだと、
いきなりこのバッグに5000円ぐらいの入札をすることができるのですが、
ペニーオークションだとそういうわけにもいかずに、1100円ぐらいからしか入札できません。
そしてその入札をするたびに手数料が課せられるのです。

たとえば、その手数料が1回につき30円だったとします。
最終的にそのバッグを2万円で落札することになった場合、
もしその値段に達するまでに10人の入札者がひとりにつき20回入札を行ったとします。
そうすると、最後に2万円で落札した人は、2万円プラス600円の手数料になります。
そして、落札できなかった他の9人も600円程度は取られてしまうのです。

しかし、そのこと自体は問題ではなく、一番問題となったのは、
知名度の高い芸能人が自分のブログであたかもそのオークションを利用して
安く欲しかった商品を手に入れたと宣伝したことです。

自社の商品やサービスを売り込みたいと思っている企業が、広告だと明かさないで
ブログや雑誌などに推薦記事を書かせる宣伝手法を「ステルスマーケティング」と呼びます。
訳すと「見えない広告戦略」という意味です。

特に最近ではネットの普及によりこういった手法が取られるようになりましたが、
購入する方も冷静な判断ができるように気をつける必要があるでしょう。