値上がりすると言われて土地を売りつけられた原野商法
将来のために投資をして資産を運用したいなと思っていたころに、電話で投資の勧誘がかかってきました。
内容は、土地を買わないかというものでした。
正直言って不動産投資のことは今まで考えていなかったので、手を出すつもりはないと言ったのですが、後日また電話をかけてきました。
その時には、地方の土地で今はかなり安い価格で購入できるのだが、大規模な土地造成の計画があって団地を造ることになるので値上がりするのが確実ということでした。
地方都市からは近郊という距離で、郊外からの通勤が増えているので、都市中心部から少し離れた土地の需要が高くなっているということです。
興味をひかれたので少し考えてみると言ったら、すぐにパンフレットを送ってきました。
しっかりとした作りのパンフレットで都市計画の様子が細かに記載されていましたし、写真やCGで完成イメージなどが描いてあってそれっぽい感じでした。
そもそも土地の代金はかなり安いものだったので、損はしないかなという気持ちが強くなってきました。
土地を購入することに決めて、すぐに登記などの手続きをしました。
でも、何年経っても都市開発の話は聞こえてきませんし、土地を購入したいという話も出てきません。
これはなんか変だと思って、知り合いの不動産会社の人に相談したら、それは原野商法だと言われてしまいました。
土地の価値としてはほとんどなく、誰も買い手が見つからないのでそれを売ろうと思っても無理だということです。
都市開発の予定などもあるとは思えないということで、完全に詐欺の手法だと断定されてしまったのです。
原野商法のいくつかの手口
私の場合は土地を売るという手口でしたが、その不動産会社の人に聞くと別にもいくつかの手口があるようです。
まず、土地を購入すると持ちかけるパターンです。
原野商法で引っかかった人などに、ほぼ価値のない土地を高額で買い取ると持ちかけます。
しかし、買い取りをするためには別の土地とまとめないといけないので、そちらを一度購入してもらい、その後買戻しをするという話をします。
その土地をさらに買うと、連絡が取れなくなり無駄な土地をさらに買わされる羽目になるという手口です。
別の手口としては、土地を調査するといって手数料を騙し取るというものです。
土地が高額で売れそうなので、そのためには測量などをしないといけないと言ってきます。
そして適当に作業をして、調査費用と言って結構な額を請求するのです。
当然、実質のある測量などはしていないですし、その土地が売れるはずもありません。
このように原野商法に引っかかると、そこに群がるようにさらなる詐欺が生じてくる可能性があるのが恐ろしいところだなと思いました。